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日本バレーボール学会 新会長 ごあいさつ

日本バレーボール学会 会長
ごあいさつ   黒川 貞生(明治学院大学 教養教育センター)

2021年度から新しい役員体制となりました.本来であれば,年度初めの4月早々に会員の皆様へご挨拶すべきでしたが,それが遅れてしまい申し訳ありません.

COVID-19が猛威を払い,これまでに経験したことが無い環境で昨年度,そして現在も生活をすることを余儀なくされています.マスクを装着し,3密を避ける等の生活様式がデフォルトとなり,会員の皆様におかれましても大きく影響を受け,不便な生活をお送りのことと察します.日本バレーボール学会においても,新型コロナ禍のため,昨年度以降,運営および活動スタイルが大きく変化しました.第26回学会大会をオンデマンド形式で開催したこと,理事会をハイブリッド形式で開催していることがその例です。

日本バレーボール学会の目的は,「バレーボールに関する科学的研究とその発展に寄与するとともに、会員相互の情報交換、研究協力を促進することによって文化としてのバレーボールの発展をはかり、これによってバレーボールの実践に資すること」です.1995年5月に「バレーボール研究会」として発足し,1999年に「バレーボール学会」,そして2009年に「日本バレーボール学会」と名称を改めてきましたが,その目的は当初より一貫しております.その間,会員の皆様のご協力および歴代の役員の方々のご尽力により,日本のバレーボール界の発展に寄与できたものと確信しております.しかし,まだまだ取り組むべき課題は山積していると考えます.

さて,今期(2020-2022年度)に取り組む課題は,河合前会長からの継続案件と共に,主に以下に示したことを考えています.その際のスタンスとして,本学会はバレーボールを愛し,日々バレーボールの指導・普及に携わるコーチの方々,バレーボールの発展を目指し様々な角度から科学的な分析を行っている研究者の方々,そしてその両方に携わり現場と研究室のブリッジ役となる方々が互いに他者を認め合い,忌憚のない意見を出し合い,建設的な議論ができる雰囲気や環境を作るよう努めたいと考えています.

  1. 毎年開催している研究ミーティングおよび学会大会の内容・時期等について検討します.例えば,個人的には,研究ミーティングはコーチングの現場を重視した内容に,学会大会はそれに加えて科学的な研究発表の場,総合的な議論ができる場となればと考えています.また,以前に開催していた「コミュニケーション・アゴラ」を復活させ,会員間の情報交換を活性化できればとも考えています.
  2. 現代はグローバルな時代であり,ポスト・コロナにおいては更にその傾向は加速すると思います.そこで,今後は国際交流を活性化し,特に若い会員の方々が活躍できるイベントを創設することを検討します.
  3. 機関紙「バレーボール研究」のステイタスを上げ,より多くの論文が掲載されるための方策を検討します.併せて,海外の指導者および研究者とタイアップして,国際誌の発刊を検討します.
  4. 会員数を増やし(≒130%),本学会の活動・知名度を周知する方策を検討します.
  5. 学会員の方々,特に若い会員の方々の研究活動等の助成をさらに充実できるように増収の方策を検討します.

上記の全てを完全に実施することは至難の業ではありますが,会員の皆様とともに力を合わせて取り組んでいきたいと考えています.どうぞよろしくお願いします.

会長ごあいさつ PDFファイル