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ニュースレター 第3号

巻頭言

副会長 清川勝行

紙面を借りて第2回研究集会についてご報告させていただきたい。 大阪で開催したところ、多くの皆様のご参加をいただいた。 「さまざまな目が見るバレーボール」と題して、4名の講師にお話をいただき、その後ディスカッションに移った。 意見や質問は、あらかじめ用意した用紙に書いてもらい、 司会者がとりまとめ講師に答えてもらうという方法をとったところ、用意した時間まで活発な質疑応答がおこなわれた。 参加者は、大学生、実業団の関係者、家庭婦人、クラブ連の指導者といった、それぞれの立場でご活躍されている方々であった。 今回の特徴といえば特徴であろう。

反省としては、講師によっては発表時間をもう少しとってあげればよかったかなということもあったが、 なにはともあれ、盛会の内に終えることができたことは、喜ばしいことであった。 講師の方々ならびに関係各位のご努力に謝意を表したい。  さて、バレーボール研究会は今後もさまざまな角度からの研究がなされ、 バレーボールの発展に寄与しなければならないことは言うまでもないが、 発展に寄与すると言えば、基本的な問題であるルールについても考えてみる必要があるように思う。

日頃感じていることを2・3述べてみたい。最近のゲームはおもしろくないと感じるのは私だけではないだろう。 ラリーが続かないのである。 ラリーが続くところにおもしろさがあると思えるのだが。そう言えばテニスもおもしろさが半減してきている。 なにをもっておもしろいとするかは人それぞれであろうが。 サーブの問題、アタックラインの問題、ブロックの問題等検討してみる必要があるだろう。 身長が高くなければバレーボールには向かないといったことがないようにするためにも。

もう一つはラリーポイント制の問題である。試合時間が長すぎることが導入された主たる理由のようであるが。 さらに新聞報道では、時間制の検討もなされているようである。 試合時間を短くすることについては、個人的にも賛成であるが、 一つのゲームの中に異質のルールが存在しているように思えてならない。 時間制については、なにをかいわんやである。 排球第12号(昭和9年)に長崎重芳氏は、「たわごと」と題して、1セットの点数が長すぎること、 プレイヤーとしては序盤は少々リードされても別にたいして苦にもならない。 見物人においても同様だと思う。11点ぐらいにしたらどうかと述べられている。 長い間緊張し続けることは無理であると。9人制時代の話である。 氏の言葉を借りれば、6人制においても7点か10点ぐらいにして、 気のぬけない集中したおもしろいゲームができるのではないかと思うのだがどうだろう。

いずれにしても、バレーボールの本質を損なうことなく「やっておもしろい」「みておもしろい」バレーボールを考える時に来ているように思う。 “たわごと”で終わらないことを望みたい。

第2回総会・研究大会報告

1997年3月22日(土)早稲田大学で行われた第2回総会・研究大会の様子をまとめてみました。 当日、約70名の参加者で、設立総会を上回る熱気に満ちた話し合いが行われた。

第2回総会

  • 1996年度事業報告
  • 1996年会計報告
  • 1997年度事業計画
  • 1997年度予算
  • その他

議長団に島津副会長、高橋幹事を選出し、上記議題について審議を行ない承認された。

  • 1996年度収支決算については中間報告であるため、会計年度(4月1日-3月31日)が終了した時点で監査を受け、会員に報告する。また、1997年度予算案についても、その時点で繰越金を予算案に組み入れ、会員に報告することとした。尚、1996年度収支決算報告、1997年度予算案については今回のニュースレターに掲載致しました。
  • バレーボール関係研究文献データーベースの作成

収集分野

  • 日本体育学会大会発表 46件
  • 体育学研究  3件
  • スポーツ方法学研究 7件
  • 各種学会誌 6件
  • 大学及び研究所紀要 77件
  • 雑誌類 13件

合計152件

会員の方からお知らせ頂いたものと、 編集委員会で調べた平成3年から平成7年までの5年間に発表された研究文献等をあわせて、 上記152件を収集することができた。 それらを「研究文献データーベース資料」として総会参加者に配布した。今後も、より充実した利用しやすい文献データーベースを作成していきますので、 バレーボールに関する研究文献の情報などお気づきの点があれば、 編集委員会柏森までご連絡下さい。よろしくお願い致します。

研究大会報告

「21世紀を目指したコーチング」

特別講演;発展途上国のバレーボール政策と現状

パキスタンナショナルチームコーチ Qazi Mushtag Ahmed 氏

パキスタンにおけるバレーボールの歴史や協会組織、国内の競技会の運営の仕方、イスラム圏のバレーボールの取り組み方、コーチ養成システム、今後の課題など約1時間半にわたって講演された。特に今まであまり知られていないパキスタン国内やイスラム圏でのバレーボールの取り組み方についての話が新鮮であった。また、今後アジアの一員としてバレーボールの発展に積極的に取り組んで行きたいという熱意が話の端々にうかがえ、 大変有意義な講演であった。

尚、当初特別講演として孫志安先生にご講演いただく予定でしたが、 要人の死去に伴う中国国内の情勢変化により渡航手続きが停滞し、孫先生は来日出来なくなり、 会員の皆様方にご迷惑をおかけいたしました。 孫先生のご講演については、改めて計画したいと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。

シンポジューム;各指導者層からの提言
  • 渡真利善氏;中学生までの選手に対して
  • 都沢凡夫氏;大学生までの選手に対して
  • 西本哲雄氏;ジュニア・実業団の選手に対して

高橋和之氏(日本女子体育大学教授)の司会でシンポジュームが進められ、大変活発に議論された。 特に、現在の選手の気質、練習に対する考え方や取り組む姿勢などコーチングのあり方について話し合われた。 なお、提言内容の詳細については、配布された抄録をご覧いただきたい。

1997年度第1回研究集会報告

今回初めて関西地区で研究集会を開催することになり、清川副会長を中心に「さまざまな目が見るバレーボール」をテーマに決め、研究集会の準備を整えた。当日(6/22)は、季節外れの台風一過爽やかな晴天に恵まれ、全国各地から100名を上回る参加者があり、熱心にシンポジウムが進められた。以下、発表していただいた4名の講師の発表要旨を掲載し、報告と致します。

スポーツ行政が見るバレーボールの今後

橋爪静夫 氏

他の演者との内容の重複をさけるために、次の二点にしぼって提言したい。

1.バレーボールの普及に関する課題

バレーボールを普及させるためには、まず学校体育を見直す必要があると考える。

総理府の「体力・スポーツに関する世論調査」によると、競技スポーツの実施人口の推移は、 昭和54年では40.7%であったのが、平成6年では17.5%に減少している。 全国のほとんどの中・高校で取り扱われているバレーボールをみると、9.6%から3.5%に減少している。これは「スポーツとの素晴らしい出会いの機会をもたらせ、生涯スポーツの基礎づくりを目指す学校体育」が、その役割を十分に果たしていないことを示している。すなわち、体育の授業をみると、バレーボールそのものの指導ではなく手段としてバレーボールの指導が行われるとともに、 指導内容もパスやトスなど個々の技術の積み上げ方式による指導が多くみられる。 生涯スポーツにつなげるバレーボールの指導は、バレーボールの特性に触れさせることを大切にし、 今もっている生徒の能力を活かしたゲームを授業の中心に置き、 ゲームの中から必要な技術を取り出して練習させ、 再びゲームに戻して次第に高度なゲームに高めていくという授業展開によって、 ゲームの真の楽しさを味わわせて欲しい。

次に部活動の問題では、少子化・指導者不足などから年々衰退しているといわれているが単にそれだけではなく、現在の部活動が生徒のスポーツニーズの変化に対応できていないことにも大きな原因がある。また、部活動が競技力向上型と生涯スポーツ型が混在して行われていることにもよると思われる。部活動は、厳しさより楽しさ、単一種目型より多種目型、通年型よりシーズン型への転換をはじめ、多様な大会の開催、入退部や出欠の弾力的取扱い等の工夫により、いわゆる生涯スポーツ型の活動を学校の部活動に残して、競技力向上型の活動は学校から切り離し、 学校外活動として別途考える必要がある。

また、小学校における教材化は普及の面では大変重要な課題である。 そのため、ミニソフトバレーの導入を図って教材化を押し進め、大きな成果を上げてきているが、 学校をとりまく問題として学校5日制の完全実施に伴う学校のスリム化・教材の厳選など具体化には難しい問題もあり、 選択制となった場合に備えて小学校の先生方に一層ミニソフトバレーの教材としての価値、 指導方法等を理解してもらうよう努力していく必要がある。

2.バレーボールの国際競技力向上に関する課題

ヤングジェネレーションバレーボールクラブ連盟(仮称)の創設・クラブ大会の開催を検討しなければならない。 これらは、前述の競技力向上型を学校の部活動から切り離した場合の受け皿として、 また、部活動を維持できない学校の生徒を学校外で活動を保障する場として必要である。 高野連・高体連では統廃合校の連合チームの登録を認めている。

また、教育委員会では、指導者不足に対処するため、民間指導者の派遣などが行われているが、 学校は中体連や高体連と連携して生徒のスポーツ活動の活性化に向け、内なる努力を続けるとともに、 学校外においても、バレーボール協会を中心として、学校で活動できない人たちの楽しみ型のクラブ、 学校で支えきれない技能レベルの高い人たちの強化型のクラブの組織化、大会の開催が急務であろう。 とりわけ国際競技力の向上には、後者のクラブ育成が期待されていると考えている。

ジャーナリストが見るバレーボールの今後

後藤正史 氏

まず最初に、取材する立場からみると、バレーボール関係者の方々は マスメディアの利用の仕方がヘタなような印象をもっている。 我々ジャーナリストの役目は、情報の媒介者として全国の人々に正確な情報を知らせることである。 試合の結果だけではなく、その背景にある感動的な話題などを伝えることで、 これからバレーボールを始めようとする子供達にも夢を与えることができ、 バレーボールの底辺拡大の一助となることもできると考えている。 新聞記事を「広告」に換算するとかなりの高額である。

しかし、新聞記者に記事にして載せてもらうのには、費用はかからない。 おおいに、マスメディアと接点を持ち、それを利用することが得策であることを知ってほしい。 次に、95年ワールドカップを例に取り上げると、マスメディアとの協力を得て、 話題性のある選手が大活躍したことで、大会が盛り上がり高い視聴率を上げ、 家庭の中でも大きな関心事になった。 これなどは、バレーの低迷化やバレー人口の減少が進む中でも、マスメディアをうまく利用することで、 バレーボールの大会を盛り上げるための工夫が可能であることを示すよい例である。 しかし、それ以後のVリーグなどでは、それほどの盛り上がりが見られなかったのは、 バレーボール協会に携わる方々の課題や現状把握が的確にできていなかったからではないか。

最後に、最近ではバレーボールを担当する記者に新人が多く起用され、 以前にくらべやや軽視されている傾向にあり、残念でならない。 また、マスメディアが取り上げるスポーツの優先順位としては、 プロスポーツ(野球・相撲・Jリーグ等)が最優先されるが、バレーボールは次のランクに評価され、 決してマイナーではないが、このところ紙面に載る範囲は小さくなっている。 やはり強い全日本でないとマスメディアは取り上げない。是非もう一度力を合わせて、 選手がやりがいのある強い全日本を作り上げられるように協力していきたい。

研究動向に見るバレーボールの今後

島崎司 氏

近年のスポーツ科学の発展に伴って、 バレーボール研究にも様々な科学的手法が取り入れられるようになってきた。 しかし、そこで得られた研究の知見が現場の指導者や選手にとって魅力的なものになっているのだろうか。 そこで、今回は過去5年間に発表された69件(体育学会大会号、大学紀要等)の研究内容を概観し、 バレーボール研究の問題点を明らかにすることで、今後の研究の課題として議論したい。

研究で取り上げている内容を分類してみると、主にスキルに関するものが約37%、ゲーム分析的なものが約32%、 チームの実態が約18%であった。 そしてスキルに関するものをさらに分類すると、スパイクが最も多く、 次にレシーブ、サーブの順でブロックに関するものが最も少なかった。 このように、現在のバレーボールの指導においてブロックに対する問題意識が高いにもかかわらず、 研究で取り上げられているものが少なく、現場と研究者の意識のずれを感じる。 次に、研究の方法を分類すると、ゲーム分析が約46%、動作分析が約26%、チームの実態が約17%であった。 ゲーム分析では自チームや相手チームの特徴や戦力分析を客観的なデーターで示しているものが多い。

また、動作分析では一流選手の動作を分析し、初心者の目標として示しているものが多い。 これらの研究はバレーボールの指導にとって大切なものであるが、 しかし、バレーボール競技の特性を考えるならばもっと大切なものがあると考える。 それは、ゲーム場面における状況判断能力を明らかにすることであり、 また個人およびチームパフォーマンスの向上に関わる環境的要因や心理的要因などを 詳細に吟味することではないだろうか。 これらの研究は、計量・測定困難な諸要因が多く含まれているが、 研究者は積極的に目を向けなければならないものである。 そうすることによって、指導者や選手がバレーボールをプレイする現場という 彼らの日常空間に活かせる研究につながるのではないか。

トップレベルが見るバレーボールの今後

田中幹保 氏

1.優秀選手の発掘と育成

小学校をはじめとし中学、高校、大学の全国大会の開催は、諸外国も羨むほどの組織力である。 その中から多くの優秀な選手を輩出してきたが、最近では短期間に良い結果を出そうとするあまり、 選手を小粒に育てる傾向が目立ち、世界に通用する選手が育成できていない。 優秀な長身選手を発掘し、一貫指導体制の元での選手育成は、 学校教育の中だけでは困難な部分があるかもしれないが、必要なことであると考える。

2.指導者の育成と意識改革

日本の指導者は技術指導においては優れているが、 自分の指導方針・スタイルを押しつけるタイプの指導者も多く存在する。 コーチングの本来の目的を考えた場合、 選手を動機づけ、やる気にさせるような指導を工夫していかなければならない。 その点については諸外国のコーチにくらべやや劣っているように思う。 これと関連して、日本ではスカウト活動上の制約条件がないために、 企業や大学においてはスカウト競争が激化している。スカウト活動に精力を傾注するあまり、 監督としての本来の仕事がなされていないのではないか。 最新の技術、戦法、練習方法等を貪欲に勉強し、しかも選手の能力を正しく把握した上で、 自チームに合った新しいものを作り出す姿勢を持ってもらいたい。

3.企業スポーツの今後

企業スポーツの社内での位置づけが、福利厚生から広報活動として位置づけられるように変化してきた。 また、バブル崩壊後の運動部の廃部や一部企業のスポーツ離れが進む中で、 強いチームでなければ企業スポーツとしての存在意義が認められない厳しい状況に置かれている。 今こそ、日本協会が企業との協力を携えながら、 日本バレーの発展の方向を示すべき時に来ているのではないかと考える。 日本のスポーツが発展してきた歴史の中で、企業が果たしてきた役割が重要であったと同様に、 これからも企業の協力と理解が必要である。 そして、マスメディアにもっと取り上げられるような方策を考えなくてはならない。

4.新戦法の開発

オリンピックを制覇したチームは、必ず新しい戦法やシステムを開発してきた。 (ロスオリンピックでのアメリカチームが2人制のSRシステム、リードブロック、 ゲーム分析を採り入れた事を事例として)今後、体格・体力で劣る日本チームが世界で勝つためには、 何らかの新戦法の開発が望まれる。

会員に対するアンケートの集計結果について

バレーボール研究会では、研究会のさらなる発展と内容を計る目的から 96年度第2回研究集会(東京)、および97年度第1回研究集会(大阪)の2回にわたって 参加者の方々にアンケート調査を実施した。

調査の集計結果から考察すると、 バレーボール研究会参加者は、20代、30代の男性でバレーボール指導経験の有る方が多く、 その指導対象は中学生・高校生・大学生が多いことがわかる。参加者がバレーボールのどのような側面に関心があるかについては、 コーチング・スカウティング・体力トレーニング・コンディショニング・スキルトレーニング・スポーツ医学等、 多岐にわたり、それぞれの現場の指導者が様々な情報を欲していることが良く表れていた。 また、バレーボール研究会の形式については、特別講演・シンポジウム・オンコートレクチャーというように 変化に富んだ内容を希望する方が多く、 バレーボール研究会への期待の大きさを反映している回答のようであった。

また、バレーボールの研究の場や情報交換の場が欲しいという方が大勢みられた。 現在、バレーボール研究会は年1回の研究大会と年2回の研究集会が開催されているが、 開催回数も然ることながらその内容がさらに充実し、 参加者にとって更に有意義な研究となるよう祈念し、 報告とさせていただく。

(黒川貞生幹事、鈴木陽一オブザーバー)

1996年度 収支決算報告

収入の部

(円)

項目金額摘要
予算額決算額
会費450,000621,000@3,000円×207名
大会参加費0573,000@3,000円×123名(第1回大会)@3,000円× 70名(第2回大会)
雑収入018,400寸志等
合計450,0001,212,400 

2.支出の部

(円)

項目金額摘要
予算額決算額
会議費50,00023,142諸会議
事務費50,00022,587資料用用紙、角印、事務用品等
通信費100,00084,375郵送費
大会費100,000532,525第1回大会:246,550円
第2回大会:285,975円
印刷費100,000237,600ニュースレター、振込用紙、封筒、抄録
予備費50,0001,000 
合計450,000901,229 

 

差し引き残額:1,212,400円-901,229円=311,171円
(1997年度に繰り越し)

以上御報告申し上げます。

1997年6月21日
バレーボール研究会
総務委員会
委員長 遠藤俊郎

監査の結果、以上の報告に相違ないことを御報告いたします。

1997年6月21日監事原田 智
河合 学

1997年度 収支予算

1.収入の部

(円)

項目金額摘要
繰越金311,1711996年度より繰り越し
会費570,000@3,000円×190名(概数)
大会参加費300,000@3,000円×100名(参加者概数)
雑費0 
合計1,181,171 

2.支出の部

(円)

項目金額摘要
会議費150,000幹事会、各委員会
事務費50,000封筒、文具等
通信費100,000郵送費等
大会費450,000研究大会、研究集会等の開催経費
印刷費250,000ニュースレター、資料等の印刷
調査研究費100,000バレーボールに関する調査研究補助
予備費81,171研究誌発行に向けての準備等
合計1,181,171 

バレーボール研究会ホームページ正式開設

バレーボール研究会のホームページが、正式に開設し、一般公開された。 これまで、役員会で検討され、仮公開という形で本会会員広瀬望氏のホームページにおかれていたものを、 事務局のある山梨大学のサーバーに移すことで正式運用となったものである。

現在、研究会の概要、研究集会・研究総会の報告等が、 ニュースレターで報告された内容を中心としてまとめられている。 今後は、情報発信基地としての役割を持たすために、バレーボールに関する雑誌記事情報の一覧、検索機能、 また、抄録等を充実させていきたいと考えているが、研究会としてどのような情報を掲載していくかは、 その入力的な手続きを含めて、引き続き検討中である。 会員各位からのご意見、ご指摘、ご協力をいただきながら、発展させていきたいと考えている。

URLは http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~endou/jsvr/index.htm である。 ブラウザと呼ばれるパソコンソフトを利用してインターネットを経由することで誰でも閲覧できる状態である。

(後藤浩史幹事)

バレーボール研究会会員のコンピュータ利用に関するアンケート結果より

過日の研究総会にて行ったアンケートの結果によると、コンピュータを利用している会員は70%にのぼり、 利用法としてはワープロ、表計算に続き、インターネットや電子メールの利用者が目立った。 特に電子メール利用者にとっては、既存の郵便、電話やFAXにかわる情報交換手段としての電子メールへの期待が高く、 その普及、拡大が望まれていた。また、バレーボール関連の文献のデータベースを利用しているまたは利用したいと回答をした者が90%以上、 バレーボールのための情報交換のネットワークの必要性を感じている者が80%近くであった。 本会のホームページをはじめとしたインフラ整備に大きな期待がかかるが、 会員が求めているネットワークの整備への期待も大きく、その整備はこれからといった状況である。

また、ゲームの情報収集・解析をはじめとした、バレーボールに関連したコンピュータ利用に関する期待の高さも、 アンケート結果からうかがえたが、パソコンで利用できるソフト面はいまだに不十分であり、 開発・普及が期待されるところである。

(後藤浩史幹事)

編集後記

今回のニュースレターは、第2回総会・研究大会の内容、 さらに、清川副会長を中心として始めて関西で実施した研究集会の模様を、 柏森編集委員長に簡潔にまとめていただきました。 少し内容が多くなりましたがそれだけ研究会の活動が活発であったと御理解ください。 また、11月には1997年度第2回研究集会が明石企画委員長を中心に計画されております。 多くの方々に参加いただけますよう会員各位の御協力をお願い申しあげます。 さらに、後藤幹事の報告にもありますようにバレーボール研究会のホームページが正式運用の運びとなりました。 URLは『http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~endou/jsvr/index.htm』 です。一度のぞいてみてください。

(1997.8.22.Toshi)